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敏江は息子の部屋の掃除を終え、雨の降りしきる窓の外をぼんやりと眺めていた。区画整理した新居の裏はまだ更地で、季節外れのコスモスの群生が雨に打たれている。敏江は夫とのいざこざが続き、離婚まで考えていた。自分をタフな性格だと思っていたが、夫との性格の不一致が鮮明になると、気が重くなる…
掃除をするからどっかへ出掛けてよと、敏江が部屋から追い出した息子が、家への近道らしく、荒れた更地の中を戻ってくるのが見えた。息子の格好は、蛇の目傘をさして下駄履きの格好だ。それがカッコーイイらしい。更地のコスモスが雨に倒れて、息子の行く手をさえぎった。息子は傘を横にして、それを回してコスモスを軽く押しのけ、道を作っていく。息子が通り過ぎると、コスモスがくるりと起き上がる。 それを見下ろしていた敏江の目から、涙が流れてきた…
あたりが暗くなりかけた雨の夕暮れ、敏江の脳裏に幼い頃の記憶が蘇った。いつのことかどこなのかわからない。傘をさして、自分の背丈の倍ほどに伸びたコスモスのなかを歩いていく。心細さだけが次第に次第に深まる。雨に打たれたコスモスが自分の顔ほどの大きさに見えて、幼い敏江の行く手を邪魔をする…
息子の姿が敏江の視界から消え、脳裏に浮かんだ幼い頃の記憶の断片は、敏江の心のレンズに摩り替わった。レンズの中の世界も雨が降っている。いつなのかどこなのかわからない。たぶん、一日が日の出から日没で終わるところだ。男が死ぬとその妻を息子が娶る時代だ。雨の日に夫が死ぬと、夜がはやく訪れる。夜になると、死んだ夫の妻は、幼い息子の臥所へ入った。 深い悲しみが眩い歓びに変わるのはイブの時代、の出来事のようだ…
武は更地のぬかるみに下駄を捕られ、はやくも自分の格好付けに苛立っていた。家への僅かの近道を、雨に濡れたコスモスの群生が、行く手を塞いでいる。倒れたコスモスを傘で起き上がらせたとき、なにかの視線を、どこかから感じた。 武の意識が、その視線に沿って溯って行く。武の意識の眼も、レンズの先の世界を覗き込んだ。 幼い女の子がコスモスの群生に埋もれて、傘をさして佇んでいる。その子は誰かをジッと待っていて、待ちくたびれて、シクシク泣いてるようだ…
時計の針はまだ五時をまわったばかりなのに、家の中は暗くなっている。 武が自分の部屋のドアを開けると、暗がりに佇んだ敏江が、武をズッと待っていたように見つめている。 後ろ手でドアを閉めた武は、敏江の側に歩み寄り、母の肩に手をかけて、引き寄せた…
武が敏江の唇に触れたとき、さっき思い浮かべたコスモスに埋もれた女の子は、今抱き締めた母親の幼い頃だとわかった。あの頃から母は自分を待っていてくれた。 息子に抱き締められた敏江は、自分の記憶の間違いに気づいた。 自分自身だと思った幼い女の子は、これから産まれる、ふたりの娘の悲しみなのだと、気づいた…
全裸になって、実の息子に身体を開いた敏江の意識は、まだ産まれてもいない幼い娘の意識を溯り、いつのことかわからないどこかも知れない、夫を失った若い女になった。敏江の意識は、敏江の肉体そのものも変えた…
女体の虚実を司る臓器は腎で、もっと今風に言うと膀胱だ。 日頃はリンパ腺をコントロールしてるが、この臓器が、女の香気ある悲しみを知覚すると、母体の時間軸を勝手に歪めてしまう。普段だと大人しく肉体の浮腫み(ムクミ)となって気を紛らわせていても、母体の心の琴線が震えたタイミングが悪いと、生殖器が記憶している、未来と過去を、勝手に弄ってしまう…
石のように硬くなって、先の尖った息子の陰茎が、敏江の膣口に触れた途端、この臓器は、母体の証を切り替えた。つまり虚にした。 母体の全身から余分なムクミがなくなり、タフな性格の敏江を、なよなよして男にしがみつく頼りない女に変えた。 息子の勃起した陰茎が、なにかを恐れながらも母芯に沈んでいくと、母体の熱をただ一点、膣筒だけに集めた…
敏江が短い悲鳴を上げたとき、ペニスの先が子宮の肉門をこじ開けていた。証を切り替えられた臓器が、逆に下に降りてきたから、母体の子宮は、息子のペニスを自ら飲み込むものと錯覚した。 やがて、ペニスが射精を起こした。放射が起きると同時に、こうなることを仕組んだ臓器、つまり膀胱は、自らの罪をすべて体外へ放出してしまう。体液もリンパ液も、その全てを、自らの役目は終わったというふうに…
武が母体内で放出した精液は、そのほどんどが子宮を直撃した。消滅すべき多量の精子も、我先にと卵子に襲い掛かった。襲われた卵子は、精子の膜で覆われた。不気味だがこれで卵子は確信が持てた。自分に定められた性は、メスなのだと信じられた。雨に折れたコスモスの夢を観るための…
自分の射精と同時に起こった母親の潮吹き現象で、武は我に返った。 精液の放出もかなり長く続けたが、それ以上に母の失禁も長く続いていて、度肝を抜かれていた。ベッドのシーツがぐじゅぐじゅになっている。その上、半勃起状態のペニスを抜こうとしたが、母の膣の締まりが、逆にまだ許さないというふうに、ペニスを吸い込んでくる…
敏江が夢から覚めた時、時計の針は八時を回っていた。 夢などでないことをぼんやりとわかる。 息子の裸体が体に乗ったままで、股間には息子の勃起が刺さったままだ。 なにが起きたのかを、はっきりと自覚できることは、息子の精子で妊娠したということだった。恐いものがなにもなくなり、満たされた気分でいられるから、なお更それを確信する。それにしてもお尻の下が冷たすぎる。「…ねぇ、起きて…」と、口先にある息子の耳に呟いた。敏江は自分で呟いた声に驚いた。まるで幼女のような声が口から出ていた。 雨が上がり澄み切った夜空に、満天の星が煌いている、イブ2007…
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- 2007/12/23(日) 20:27:41|
- 母子相姦|
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