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それになんの関連もないが、真沙子が五十代になって社交ダンスを習い始めたのと、実の息子と愛し合うようになった時期がぴったり重なった。ダンス教室の先輩に真沙子は、「ダンスは背中で踊るもの」と言われ、背中に意識をもっていくと美しい動きに見えると言う。日常生活でも、自分の背中を意識したとたん、実の息子にベッドに誘われてしまった…
ダンス用語では(バック・テンション)と言うそうだ。踊りに限らず、真沙子が背中を意識すると、身の動かし方全体にニュアンスが加わり、からだに陰影と立体感が生まれて、内面的なものさえ立ち上がる。そして、女の背中は愛する男のためにあるのだと、真沙子は実の息子と関係するようになって教えられた… ラテンダンスになると、カップルの女性の背中はパートナーの男性のためのものになる。上手に踊るだけではだめで、男に背中を差し出す。その魅力的な表情で惹きつけ、追いかけさせ、愛される。 そうなって真沙子は、若い息子と愛し合っても自分の年齢を気にしなくなった… 成熟した女性、それも熟れ落ちる寸前の、歳を重ねた女の色香に異様な欲情を覚えた真治は、偶然目にした実母の背中にひと目惚れした。母の背中にときめきを覚え、手に入れたいと思い、母親の背中の隅から隅まで舐めまわしたくなった。最初のその思いを、真治自身は性的なものとは思わなかったが、妄想を逞しくする度に、興奮して股間が張ってきた… 真治が母への想いを行動に起したのと、真沙子が社交ダンスを習い始めた時期が重なり、結果的に、母子性交のきっかけと、真沙子が体を許す覚悟をするタイミングが、息子には幸運を呼んだ。それほどややこしい手順も、実の親子で交わる拒絶も母から受けず、抱き合ってベッドインできた… 年齢がかけ離れていることもあって、真沙子は性器の結合よりも、行為の前後にこそ、若い息子を満足させようとした。どちらかと言うと、ジッとなった息子の身体に、真沙子はダンスを踊るように自分の体の方を動かしてくる。その動きを息子に見られているのを好み、男の欲情にゆっくりゆっくりと歩調を合わせてくる… 真沙子は自分の裸体をどう使えば息子が満足するか学んでいった。焦らせて駆け上がり、フィニッシュに向かうには、ほんの少しだけ自分も、息子の前に出ることも覚えた。息子が射精をはじめる直前、我が身も喜悦の波に呑みこまれる必要がある。それがおもしろくなった… 母を満足させたあとの背中が真治は好きになった。それは顔とも胸とも違う。まるで別のイキモノみたいな表情を持っている。それに、見られるいると知ってる背中が意思表示までしていて、「もっと意識して!」と言われたようにさえ感じる… |
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